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 伊集院静さん原作の、15年ぶりとなる一本の映画が完成しました。
 「駅までの道をおしえて」、愛犬を失った8歳の少女と、若い頃に最愛の息子を失った老人・・・、その死を受け入れることが出来ない二人が、ひたすたに命の輝きを求めようとする物語です。
 10月から劇場で公開されるこの作品の劇場上映後の配給について、製作者からのご相談が持ち込まれ、足を運んだ現像所での初号試写会でした。
 会場が暗転して、スクリーンに映画が映し出されるや・・・冒頭から驚きでした。
 この作品と向かい合った監督は、揺れ動く少女の心情を、アップのそして長回しのカメラワークで追って行くのです。
 そして、この作品で8歳ながら堂々たる主役をつとめた新津ちせちゃんは、この監督の思いに見事な演技で応えたのでした。
 ドラマが進行するにつれ、少女の悲しみは私の胸にもしみ込む様に伝わり、思わず胸が熱くなるのを禁じ得ませんでした。
 〝子役〟に感じさせられるいわゆる〝あざとさ〟は全くなく、一貫してピュアな姿勢でこの役に向かい合うちせちゃんに、まさに脱帽でありました。
 見終わった私の胸には〝命のきらめき〟そして〝死をおそれずに受け入れる〟・・・そんな思いがスクリーンから手渡されたのでした。
 人の命が、まるで鴻毛よりも軽くもて遊ばれ、目をおおう様な出来事が日々報じられる現代社会に、この作品は、きらめくばかりの〝命の輝き〟を伝える作品として、際立って今日的な意義もはらみながら生まれたのだと思えるのです。
 ちなみに、新津ちせちゃんは、アニメ監督新海誠さんの愛娘・・・この才能はやはり親ゆずりのものなのかも・・・。
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伊集院 静「駅までの道をおしえて」


by cinema-tohoku | 2019-07-17 15:37 | 映画 | Comments(0)