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 前回のブログでご紹介していました「ベートーベン全交響曲シネコンサート」が開かれました。
 昨年は、ベートーベン生誕250年、バーンスタイン没後30年にあたる記念の年、本来であれば昨年企画されるべきものだったと思うのですが、コロナ禍に翻弄されて機を失していましたが、改めて今、ベートーベンの名曲が地域に元気を伝えることができれば・・・そんな思いで実現した映画会でした。
 映画は、レナード・バーンスタイン指揮による、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を映画フィルムに収録したものでした。
 交響曲1番から9番までの演奏を5本の作品にまとめ、全ての上映時間は400分に及ぶ大長編・・・果たしてこの企画にどれほどの方々においでいただけるものか・・・いささかの不安を抱いての上映当日でしたが、多くの市民の方々にご参加いただき、ベートーベンの名曲が観客の胸を熱く打つ、素晴らしい上映会となりました。
 寄せられたアンケートには
 〝2日間かけて全演奏観ました。団員の方の顔を覚えるくらい(笑)。とても良い企画でした、ありがとうございました。〟
 〝第9合唱は、まさに祈りですね。〟
 〝人間の到達の素晴らしさをベートーヴェンにあらためて・・・。生き方を変えねば、目覚めよ!!〟
 〝コロナ禍のつらい時、このようなコンサートを企画していただき本当にうれしいです。力をもらいました!〟
 等々、熱い熱いメッセージが。
 コロナ禍で沈滞した空気が社会をおおっている今、ベートーベンの名曲  はスクリーンを通して、観客の胸に生きる力を語ったようです。
       コロナ禍のベートーベン_a0335202_17225965.jpg

# by cinema-tohoku | 2021-03-02 17:23 | 映画 | Comments(0)
 新年あけましておめでとうございます。
 新年早々、厳しい年明けとなりました。
 新型コロナウィルスは止まるところを知らずに感染の拡大を続け、首都圏と関西11都府県には政府による「緊急事態宣言」の発令ともなりました。
 まさに国難とも言うべきこんな時にこそ、国のリーダーの国民と向かい合う姿勢が問われていると思うのですが…。
 ニュージーランドのアンダーソン首相は、記者会見を通して連日のように国民に情報を発信してコロナを押さえ込みました。
 ドイツのメルケル首相は、目に涙を浮かべながら国民に向けての胸を打つ演説を行いました。
 しかしながら我が国のリーダーは…。
 国民の命とくらしを守る本来の政治を、一日も早く取り戻さなければ…。
 そして、コロナ禍と行政の無為無策につぶされようとしている人たちに救いの手を差し伸べなければ…と切に思うのです。

 そんな暗い年の始まりになりましたが、せめてもの元気を送りたいと願って、一つの映画上映企画を立ち上げました。
 ベートーベンの交響曲の1番から9番全てのバーンスタイン指揮によるウィーンフィルの演奏を、映画でお届けする「シネコンサート」の企画です。
 コロナで沈滞化した2020年を乗り越えて、いささかでも勇気と希望をお届けできる上映会になれば幸いです。
 皆様方のご来場をお待ち申し上げます。
 詳しくは、当社ホームページで。
       あけましておめでとうございます_a0335202_16245549.jpg

# by cinema-tohoku | 2021-01-14 16:25 | 映画 | Comments(0)
 コロナ禍で振り回されたような一年も、あと数日でその幕を閉じようとしています。
 振り返って…大変な一年でした…そして、辛い一年でした・・・。
 よくぞここまでたどり着いて来たものだとも思っています。
 社会に目をやって見るなら、日本社会の脆弱性があらわになった一年でもありました。
 日本の政治が一貫して進めて来た新自由主義の問題点は、社会の各所に顕在化し始めていました。
 格差と貧困の拡大、非正規労働者の増大、そして社会全体をおおう重苦しい空気…。
 こんな問題点が、コロナ禍で更に明らかにあぶり出されて来た様にも思えるのです。
 自殺者を巡るつらい数字が発表されています。
 これまでも日本は、世界の先進国の中でも際立って自殺率が高く、特に若い世代での死因のトップが自殺となっているのはG7中日本のみ…。
 バブルの崩壊と引き続く不況の中で、日本の自殺者数は高止まりをしながら3万人を記録していました。
 この深刻な状況を前に、何とか改善を図るべく、行政や民間の方々のご努力もあって2万人台に減少していましたが、この状況を一気に悪化させたのは、コロナ禍…と言うよりもコロナ感染拡大があぶり出した日本社会の脆弱さだったのかも知れないのです。
 10月1ヶ月の自殺者数が、コロナ発生以降日本でのコロナ故の総死者数を上回った・・・そして女性の自殺者が急増している…。
 胸が痛みます。
 「美しい日本」「一億総活躍」「女性活躍社会」・・・一見耳あたりの良いスローガンに彩られた政治の実態は、膨大な非正規労働者の拡大であり、その非正規労働者はコロナで困難になった会社維持の安全弁として使い捨てられたのです。
 更には「同調圧力」とも言われる社会の重苦しさと「自己責任論」が、人を社会の中に孤立させ、行き場を失った方を自殺に追いやってしまったのだと思えるのです。
 「自助」ではなく、まさに「公助」の手こそが求められているのです。
 人が精いっぱいに生きて、その未来に希望を語ることの出来る…。
 そんな新年を心から願いながら…。

       一年お世話になりました_a0335202_13262352.jpg



# by cinema-tohoku | 2020-12-28 13:31 | ご挨拶 | Comments(0)
 私たちシネマとうほくは、全国の志を同じくする配給社11社と、協同組合ジャパン・スローシネマ・ネットワーク(略称JSN)を組織して、共同していくつかの映画製作とスローシネマ上映運動を展開してきました。
 その足跡は、幸い多くの方々のご賛同もいただき発足から7年を数え、本年度はメイン作品として「あの日のオルガン」も完成させ、その全国上映に全力で取り組んでいました。
 そして、年に一度の総会の時期を迎えました。
 しかしながら…。
 異例続きの本年は、JSN総会にもその影を投げ落としました。
 本来ならば総会は、全員が集まって2日間にわたっての論議を重ね、相互の交流も深める場だったのでしたが、このコロナ禍…。
 全員集合の総会はやはり困難、との結論になり、事前に各社に議案書を送付して、その意見も踏まえて理事会で総会を代行することになりました。
 例年であれば全員参加で、にぎやかな話が交わされていたいつもの会場に、今年はコロナが心配での欠席も出て理事4名にみ…、寂しい会場の様子が今年の私たちの仕事の困難さをも見事に語っていました。
 各社からは、コロナのもとでの際立った困難な状況が語られ、来年度に向けた展望を明るく語る…そんな代行総会には、なかなかならなかったのでした。
 それでも、志を同じくする者同士が一堂に会することは、一人一人の胸に不思議な安らぎも語るようで、会議終了後の懇親会では、しばしコロナも忘れて楽しい時間をすごしたのでした。
 人は孤立しては生きられない…そんな思いをそれぞれの胸に刻んで、JSN第7回(代行)定期総会は終了したのでした。
 来年は、皆の笑顔が交わされる総会となることを願って…。
          JSN第7回定期総会_a0335202_10112007.jpg

 すっかりご無沙汰してしまいました。
 コロナ禍で、仕事がなかなか前に進まず、困難の日々を送っていました。
 政府がコロナ感染対策として、全国小中学校の臨時休校を宣言したのが2月…そして、季節は巡って、街はもはや秋の装いに彩られていました。
 いつまでもこのままでは…、思い切って新規事業に取り組んでみようと思いました。
 ドライブインシアター…このはじまりは、アメリカからでした。
 第二次大戦以降のアメリカでドライブインシアターは大ブームとなり、1951年には全米で常設の4151館を数えるまでに拡大しました。
 日本でも1962年に第一号が開館、1990年頃にはピークを迎え、全国に20館程が常設館として営業していました。
 東北では、青森県むつ市と、宮城県名取市に…。
 国道沿いの巨大なスクリーンの<名取ピット>を私も記憶しています。
 しかしながら、ドライブインシアターはその後、夜間のみしか営業出来ない条件や、レンタルビデオの登場で急速に衰退し、日本での常設館はゼロになっていました。
 こんな歴史をたどったドライブインシアターが、常設ではなくイベントとして新たなブームになり始めています。
 きっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大でした。
 イベントの自粛が語られ、宣伝の手段を奪われた市町村や団体は、感染対策を取りやすく、新しい映像体験ともなるドライブインシアターに注目し始めたのでした。
 JSN加盟社の中でも、積極的に取り組みを始めたところもあり、私たちもこの事業に参入することにしました。
 ドライブインシアターは、仮設でスクリーンを張り、音声はFM電波を飛ばし、カーラジオで聞く…こんな仕組みです。
 最大の課題は、スクリーンの設置方法。
 何らかの構造物があって、そこにスクリーンを張ることが出来れば、そう手間はかからないのですが、これが叶えられない時は、イントレ(移動式の足場)を組む方法もありますが、経費が大きなものになります。
 そこで検討の俎上に上がったのが、大型の自立式<バルーンスクリーン>でした。
 空気を注入して自立させる、横10メートルのバルーンスクリーンの導入を検討して、先日この見学をするべく高知に行って来ました。
 スクリーンの重量だけでも300kgに登り、設営と撤収には、大変な手間と人手も必要なものでしたが、満天の星空に自立したバルーンスクリーンは、見上げるほどの巨大さでその存在感を語っていました。
 これまで、人の幸せに寄り添うべく、映画の製作と全国配給に心を注いできたシネマとうほくでしたが、こんな経験が新たな仕事の拡がりにつながって、併せてコロナで元気を失いかけている地方の活性化に貢献出来れば…そんな願いも描きながら、一歩前へと踏み出してみます。
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