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カテゴリ:映画( 77 )

 節約の思いで、閑散期をねらって片道5200円のピーチでの久し振りの北の大地です。
 仙台は、桜の満開を迎えていましたが、訪れた北の地の桜の開花はまだ遠く、吹く風も冷たく感じられています。
 更生保護の心を語るべく製作した「君の笑顔に会いたくて」も、その上映をスタートしてから間もなく2年を迎えます。
 この間、各地保護司会の方々を中心とした上映の輪は全国に拡がり、その数は既に170ヶ所を数えるまでに育って参りました。
 そして迎えた本年度、更生保護が制度化されてから70年の周年の年・・・法務省ともご相談を重ねて、この周年に向けて更に上映の輪を拡げようと、チラシもリニューアル、そして上映の仕組みにも一考を加えて、全国へのお呼びかけを始めたところでした。
 今回の北海道への訪問は、「あの日のオルガン」の上映基盤づくりに加えて、「君の笑顔に会いたくて」の上映促進を願ってのことでした。
 北海道での「君の笑顔に会いたくて」の上映は、ここに至るまでに大きな拡がりを道内につくって下さっていました。
 ホール上映では、仙台に続いて全国第2位の観客数となった旭川市、市と保護司会が手をつないで見事な上映となった釧路市、そして社会を明るくする運動の一環として取り組んだ北見市・・・その上映は既に道内10ヶ所を数え、その一ヵ所一ヵ所に、心通う地域社会を願った主催者が織り成した数々のドラマがありました。
 空港から先ずもって訪れた室蘭保護司会の皆様方は、私の携えた願いに熱い共感の思いを重ねて下さいました。
 担当エリアが大きく拡がり、なかなかていねいな手当てが出来ないもどかしさを抱えながらのこの度の北の地へのご訪問・・・やっと天候も回復した青空のもと、今日は旭川まで足をのばして見るつもりです。
 人と人とが心を交わせ合い、子どもたちがその未来に向けて希望を語りながら成長することの出来る社会を願いながら・・・。
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「君の笑顔に会いたくて」更生保護制度70周年チラシ

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北大のポプラ並木

by cinema-tohoku | 2019-04-17 16:47 | 映画 | Comments(0)
 こんな題名の映画が完成、4月からの全国上映への旅の準備中です。
 映画の舞台は四国の右下、徳島県美波町。
 アカウミガメが産卵に訪れる、太平洋に面した美しい町です。
 東京に本社を置く、IT企業サイファーテックは、東京での人材確保に行き詰まりを感じていました。
 人材確保を巡る競争は激烈なものでもありました。
 そんなサイファーテックが着目したのが、美波町だったのでした。
 美波町・・・まさに過疎地で、高齢者人口比率も年々高くなる・・・典型的な地方の町でしたが、ここには都会にはない、素晴らしい海が、山が、川がありました。
 仕事をしながら、その生活の中で無理なくサーフィンが、山歩きが出来る・・・。
 これをねらって打ち出した社員募集のスローガン「半IT,半X」は大きな反響を呼ぶことになりました。
 仕事をしながら、「X」には自分らしい生活を組み込んでもらおう、とのねらいでした。
まさに「働き方改革」とも云うべきこの企画は急速に話題となって拡がり、都会では叶えられなかった優秀な人材が集まったのでした。
そしてサイファーテックが美波町に出したサテライトオフィスで、社員たちは、まさに生き生きとしながら、日々の仕事と向かい合うことになったのでした。
この成功事例は人の口から口へと伝えられ、美波町内にはその後も、町内にサテライトオフィスを出店する企業が相次いだのでした。
いつの間にか、町の姿が変わり始めていました。
町内に若者の姿が目立ち始め、そして流入人口が流出人口を上回ったのでした。
町には、こんな人達をねらったカフェやしゃれたラーメン店が出店、大学のサテライトオフィスも生まれて行きました。
古い町がその歴史を生かしながら、それでも新しいものを見事に取り込んで、町が活性化し始めたのでした。
映画「波乗りオフィスへようこそ」は、こんな美波町の未来への挑戦をドラマにしたものです。
 都市と地方との格差が語られてから、ずい分長い時間が流れていました。
 格差を埋めるための数々の努力が続けられていました。
 この作品は、決してあきらめなくて良い、・・・どんな町にもきっと素晴らしい未来があることを感動とともに語ってくれることと思います。
 「都市と地方との均衡ある発展」・・・そんな夢もかかげながら、「波乗りオフィスへようこそ」は、私たちの配給の手でまもなくその旅に出ます。
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ウミガメが訪れる砂浜
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「波乗りオフィスへようこそ」


by cinema-tohoku | 2019-04-15 15:31 | 映画 | Comments(0)
 1945年3月10日未明から、東京下町を襲った悪魔の使いの如き怪鳥たちは、一夜にして10万人にのぼる人々の命を、無残にも奪って行きました。
 そのお一人お一人に生活の営みがあり、家族もありました。そして何より非戦闘員でした。
 この悲惨極まる無差別爆撃の実相は、作家の早乙女勝元さんらのご努力で掘り起こされ、語り継がれて来ていました。
 そして、あの日から長い時間が流れて行きました・・・。
 この間、ご体験者の方々の数も年々減少し、戦争体験の風化も語られ、この悲惨な事実は人の口にのぼることも少なくなって来ていました。
 それでも、忘れずに語り継ぐご活動をねばり強く、そしておやさしい言葉で語って来られたのが海老名香葉子さんでした。
 東京大空襲で家族を失い、その戦後を孤児として生きて来た海老名さんの胸には、いつも空襲でお亡くなりになった方々への鎮魂の願いがありました。
 その願いを実現するべく、上野の山に私費を投じて鎮魂の慰霊碑を建立、毎年3月9日に慰霊祭を行っていらっしゃいました。
 85歳を迎えられた海老名さんは、今年の慰霊祭で〝二度と戦争がおきてはならない。まだまだこの活動を続けて行きたい。〟と決意を語って下さいました。
 そして、翌3月10日の新宿ピカデリーにも、東京大空襲に思いを寄せた、平和を誓う声が響きました。
 この記念の日に上映中の「あの日のオルガン」・・・、74年前の東京大空襲を振り返り、平和への願いを語るべく、上映終了後の舞台に、平松監督、私、そして当時疎開保育園の園児だった3人の方々が並びました。
 疎開保育園での生活の時、東京大空襲で全ての家族を奪われ孤児となった〝健ちゃん〟、そしてあの3月10日の業火の下で一夜を過ごし、翌日まるで地獄絵図の様な焼け野原をさ迷い、幸い保母さんと巡り会い、連れられて疎開保育園に参加した佐瀬さんご姉妹・・・。
 映画を観終わった観客は、お一人お一人の語る言葉に驚き、共感し、平和への願いを胸の中に深く刻んで下さいました。
 どんな理屈を語ろうと、戦争は人類最悪の罪悪であり、平和は、そのよって立つお立場を越えて守り続けなければならない人が生きる基本の概念・・・そんな思いもこの日のオルガンは語ってくれたのでした。
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3月10日新宿ピカデリー舞台あいさつ

by cinema-tohoku | 2019-03-20 10:14 | 映画 | Comments(0)
 ていねいに時間をかけて、全国の多くの方々のやさしきお手にも支えられて完成した、映画「あの日のオルガン」の全国上映が、2月22日全国の53スクリーンでそのスタートを切りました。
 何回経験しても、初日の数字とお客様の反応は気がかりなものです。
 しかしながら、私はこの日を、この作品とは別の仕事で徳島で迎えました。
 そして、翌23日上京、この上映のメイン会場となった、新宿ピカデリーでの舞台あいさつの回に、製作委員会メンバー一同が集合となりました。
 新宿ピカデリーで最も大きな580席のシアター1を満席に埋めた舞台に、上映終了後登場いただいたのは、この作品のダブル主役をつとめていただいた戸田さん、大原さん、そして疎開保育園の園長役の田中さんと平松監督でした。
 それぞれの方々が、語る作品への思いや撮影中の裏話に、場内の観客の方々は映画の感動を更に新たなものにもしていただいた様でした。
 このスタートの日22日に、やはり初日を迎えた作品は何と35本もありました。
 幸い、ご覧いただいた方々の反響は素晴らしく、「ぴあ」の初日満足度調査では、僅かな差で一位はのがしましたが堂々の第二位を占め、我々製作委員会一同、今後への期待を抱かせるスタートとなりました。
 劇場上映はスタートを切りましたが、私たちの全国上映はこれだけで終わるものではありません。
 夏からは、映画館が姿を消した町にも村にも、ていねいに時間をかけてこの上映を拡げて行きたいと願っています。
 いよいよ長い旅のスタートです。
 皆様方のご支援を心よりお願い申し上げます。
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新宿ピカデリー
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by cinema-tohoku | 2019-03-05 17:39 | 映画 | Comments(0)
 1月が駆け抜ける様にして去って行った2月4日、時ならぬ暖かさに包まれた東京で「あの日のオルガン」初の一般へのご披露となった、「プレミア上映会」が開かれました。
 会場となった、東京有楽町の丸の内ピカデリーには、開始前から待ちわびた観客の波・・・、600席を満席に埋めた華やかな雰囲気で開会となりました。
 この映画企画が最初に語られてから42年、私たちが再度の映画化に立ち上がってからも5年の時間が流れていました。
 今の時代に〝子どもの命と平和〟を語ろうとした私たちの願いは、いよいよそのスタートラインに立つことになったのでした。
 初のお披露目の舞台には、この映画で若き保母役を見事に演じて下さった、戸田恵梨香さん、大原櫻子さんはじめ5人の女優と平松監督が、そして、この映画で、必死になってその未来に生きた子どもを演じてくれた〝子役〟達も登場、会場は人へのやさしさと、映画への期待に包まれたのでした。
 開映・・・、会場を満席に埋めた観客は、笑いと涙でこの作品に応えて下さいました。
 そして、上映終了後には思ってもいなかったサプライズが・・・。
 主演の戸田恵梨香さんが再度ご登場下さったのでした。
戸田さんが舞台に立つや、会場からは驚きと感動のお声が・・・。
戸田さんは、こんなお話で観客との交流をはじめられたのでした。
 〝戦争ものにはこれまでも出演してこなかったので、はじめは、この出演のお話を聞いた時、お断りしようと思った。それでも・・・。私は神戸で生まれて阪神淡路大震災と6歳の時巡り合った。あの時見た真っ赤に染まる空を思い返した時、この戦争の時代を描く作品で、私でも出来ることがあるのでは・・・。そんな思いで出演を引き受けました・・・。〟
その後交わされた会場との感想のやりとりでは、感極まって泣き出す方も出るなど、心暖まる交流の場となったのでした。
こんなやさしさに包まれながら、この作品は全国への旅に発ったのでした。
人の幸せを願って・・・。
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プレミア上映会



by cinema-tohoku | 2019-02-14 17:44 | 映画 | Comments(0)
 「あの日のオルガン」の監督脚本を担当して、見事なお仕事でこれに応えて下さったのは平松恵美子さんでした。
 平松さんは、倉敷市でお生まれになりました。
 若い頃から映画に心を寄せるようになり、〝年間300本も映画を観るすごい高校生が居る〟と県内でもいささか話題になる方だった様です。
 岡山大学に進学され、卒業後東京の会社に就職しましたが、映画への思いはやはり断ち難く退職、松竹山田洋次監督のシナリオ塾に通い始めました。
 持ち前の分析力たっぷりの頭脳と、冷静な知性故か、みるみるうちにシナリオづくりにその才能を発揮して、山田監督のお目にとまり、いつの間にか山田監督と「共同脚本」をになうまでになりました。
 そして、ご高齢を迎えた山田監督にとっては、今や欠くことの出来ないパートナーとしてご活躍されていました。
 「あの日のオルガン」の製作を思い立った時、私たちがこの監督・脚本として白羽の矢を立てたのが平松さんでした。
 お渡しした原作に、幸い彼女は熱く共感して下さり、平松さんの手による脚本づくりからこの制作はスタートしたのでした。
 そして作品は無事完成を迎え、引き続き公開劇場の編成に着手、その劇場の一つに設定されたのが彼女の故郷倉敷の、ムービックス倉敷でした。
 この映画の完成と、倉敷での公開決定が倉敷に届くや、平松さんにゆかりの方々や、市民の方々はこの報を喜びをもって受け止めて下さいました。
 そして、このお声は急速に〝平松恵美子応援団〟に結集して行ったのでした。
 迎えた1月17日は、平松監督をおむかえしての、応援団の発足を兼ねた県下最初の試写会、私もこの地を訪れました。
 これまでも幾度か倉敷を訪れていましたが、倉敷の看板とも云うべき、古い蔵の建ち並ぶ「美観地区」を訪れたのはこれが初めてのこと。見事に古い街並が残された街の風情にいささか感激の思いでした。
 そして、試写会場となった、これも古い建造物倉敷公民館には、会場のそこかしこで、平松さんとの再会を喜ぶお声が響いていました。
 上映終了後、舞台に立った平松監督は、会場から注がれる市民のやさしき、そして応援のまなざしにしばし絶句・・・会場は、映画への感動もあいまって、不思議なやさしさに包まれたのでした。
 応援団の主だった方々と開かれた夜の懇親会は、試写会場の雰囲気をそのままに持ち込んだものとなり、尽きぬ話は平松監督の倉敷を舞台にした次回作にまでおよび、夜は更けて行ったのでした。
 こんな人のやさしさに支えられながら、この作品は2月22日、全国への旅をはじめます。
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倉敷・・・蔵の街並み

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クランクインの日、平松監督と



by cinema-tohoku | 2019-02-01 16:03 | 映画 | Comments(0)
 映画「君の笑顔に会いたくて」製作のきっかけは今から4年前のことでした。
 宮城県名取市で、長年にわたって保護司としてのご活動を続けて来られた大沼えり子さんとお会いしたことが、この企画のスタートとなりました。
 大沼さんと幾度かにわたってお話をする中で、心ならずも罪を犯し、それでももう一度、社会の中で立ち直ろうとする人たちを、全身全霊で支えよとする彼女の姿に感銘し、そしてその情熱の原点にあったものが、子どもたちに寄せる深い愛情であったことに気がついた時、この映画の製作を決意していました。
 この企画に幸いにも、宮城県の24人の企業人の方々がご賛同の手を重ねて下さり、又法務省、全国保護司連盟を始めとした多くの方々のご支援で、一昨年7月この作品は無事完成を迎えました。
 そして、そこから始まった全国上映は一年を経て全国160ヶ所、7万人の感動の輪をつなぐこととなったのでした。
 その一ヵ所一ヵ所に、この映画の上映を通して、心通う地域社会と子どもたちの健やかな成長を願う、保護司の方々を先頭にした地域住民の方々の願いがあり、数々のドラマもございました。
 こんな私共の活動が法務省のお目にとまり、この度、68回目を迎えた社会を明るくする運動に貢献があった、とのことで法務大臣からの感謝状の贈呈式が法務省でございました。
 この日は、吉本興業の社長様と私が法務省に招かれ、感謝状が山下法務大臣から直接手渡され、身に余るご評価をいただきました。
 しかしながら、この日頂戴致しました感謝状は、この映画製作を支えて下さった全国の多くの方々へのご評価であり、又地域での上映を通して更生保護の心を多くの住民の方々に語ろうとした、全国160ヶ所の上映を実現して下さった方々へのご評価でもあることも深くかみしめながら法務省を後にしたのでした。
 本年は、更生保護制度70年の記念の年・・・この日のご評価を力に、制度70年を語る上映会としてこの上映の輪を更に大きく拡げなければ・・・こんな決意も胸にいだきながら・・・。
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(前列右から門山政務官,株式会社シネマとうほく鳥居,山下大臣,吉本興業株式会社大﨑様,岡本様)
(後列右から松本秘書課長,小山官房長,黒川事務次官,畝本保護局長)


by cinema-tohoku | 2019-01-07 16:03 | 映画 | Comments(0)
 「あの日のオルガン」の全国への発信地蓮田市で、心暖まる集会がありました。
 平和を願った市民の方々が、毎年日米開戦の記念の日に続けて来られた集会も回を重ねて今年は38回目。
 今回は、平和を語る「あの日のオルガン」について、私に話をして欲しい・・・とのご要請でございました。
 私は映画の世界の人間、人様の前で1時間ものお話をすることには、いささかのはばかられる思いがございましたが、この作品の製作決定から多大なご助力をいただき、市民プロデューサーに関っては、3口ものご支援をいただいておりました他ならぬ蓮田市のこと、お断りしかねて望んだこの日でした。
 当日はこれまでの最大という150名にものぼる市民の方々が、会場をいっぱいにうめて下さり、蓮田市副市長様、そして蓮田市教育長様のごあいさつで集会は幕を開けました。
 お二人とも既に試写会でこの作品をご覧になっていらっしゃいまして、この映画を通した平和への、そして蓮田市の全国発信への願いを語って下さいました。
 そして、ご指名されて登壇した私のつたない話も、ご参加の市民の方々は暖かく受けとめて下さいました。
 又、最後にはサプライズが・・・。
 当時の疎開保育園の園児で、3月10日の東京大空襲で全ての家族を奪われ、それ以降の人生を孤児として歩んでこられた田辺健之さん(ケンちゃん)が登場・・・、会場は驚きと共感の思いに一気につつまれました。
 “この映画が実現して、こうして蓮田の方々にお礼が言えることになった・・・本当にありがとうございました・・・。〟
 こんな言葉を語る田辺さんに、ご参加の方々は暖かい満場の拍手で応えて下さいました。
 平和・・・つくずく実感します、この概念は思想や信条を超えた、人が生きるための最低条件なのだと・・・。
 そして平和が語られる場には、こんなにもやさしき心が通い合うのだとも・・・。
 映画上映の成功への思いを更に大きく拡げることとなった蓮田の一日でした。
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会場いっぱいの集会

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田辺健之さん


by cinema-tohoku | 2018-12-12 13:37 | 映画 | Comments(0)
 多くの方々の、やさしいお手に支えられて、映画「あの日のオルガン」が完成し、明年2月からの上映成功に向けて、全国でその準備が始められていました。
 そして、その先頭を切って上映実行委員会の発足に向けた「呼びかけ人会」が開かれたのが埼玉県蓮田市でした。
 1944年、戦火から子どもたちの命を守るため、東京品川区にあった戸越保育所は、保育園の疎開を決断しました。
 しかしながら、その前には乗り越えなければならない課題が山積していました。
 そして、その大きな一つが、場所の設定の課題でした。
 下は3才からの53名の幼児を生活させる場所・・・そして欠くことの出来ない食糧確保の課題も大きな問題でした。
 当時、この保育所を経営していた、恩賜財団大日本母子愛育会は、最大の努力でこの課題に向かい合いました。
 そして、その願いに手を重ねて下さったのが、埼玉県平野村(現蓮田市)の心やさしき方々でした。
 平野村高虫にあった無住の荒れ寺 妙楽寺が、疎開先を引き受けて下さり、食糧問題は、有難いことに、平野村の方々が食糧支援体制をつくってこれを支えることで疎開先は決定したのでした。
 それ以降平野村の方々は、子どもたちの命を守る心やさしきご支援の手で、疎開保育園を支えて下さったのでした。
 この平野村のやさしきお手がなければ、この53の幼い命は、地上から消えてしまっていたのかも知れなかったのでした。
 まさに平野村は、53人の子どもの命を救った村だったのでした。
 そしてあれから73年・・・この平野村の心やさしき歴史は、一本の映画となってこの地に生を授かったのです。
 この映画の製作支援に、先ずもって立ち上がって下さったのは蓮田市民の有志の方々でした。
 この市民の方々の熱い思いは、短い時間の中に市内に共感の輪として拡がって行きました。
 そして、この願いに熱く賛同して下さったのが蓮田市長さんでした。
 映画をご覧になって大感激・・・ 子どもたちの健やかな成長に赤信号の灯った現代社会に、「子どもの命」を感動と共に語るこの作品は、蓮田市民の誇りでもある・・・そんな市長さんの思いは、これも市内多くの方々の共感ともなり、11月8日蓮田市上映成功をめざす上映実行委員会の「呼びかけ人会」が、開催されたのでした。
 当日は、市内の主だった団体の方々がご参加され、「子どもの命を救った町蓮田」の誇りを市民の心に語る運動、そしてそんな蓮田の誇りの全国発信へのスタートは、この日切られたのでした。
 この共感の輪を、10,000名の市民の心につなぐ夢を語りながら・・・。
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蓮田市呼びかけ人会議






by cinema-tohoku | 2018-11-19 15:30 | 映画 | Comments(0)
 一本の映画が完成すると、一般的にはいくつかの試写会を経て公開に至るものです。
 この試写会は、通常は「マスコミ試写会」と呼ばれ、芸能マスコミ、報道関係者や映画評論家等に向けて都内の試写室を使って数回から10数回行います。
 これとは別に、監督や俳優の舞台挨拶を交えた「完成披露試写会」を開く作品もあります。
 6月に完成した「あの日のオルガン」の試写会は、これら通常のものとは異なった仕組みで今展開中です。
 先ず最初に一般の方々にご覧いただいたのは8月5日の大阪市、保育関係団体の夏の研究集会での試写会でした。
 この試写会には、会場を満席に埋めた700名の方々(そのほとんどは保育士さんだったと思います)に、この作品を全国で初めてご覧いただくこととなりました。
 場内が暗転して上映がはじまるや、会場からは笑いが…笑いが…、ドラマ中盤に差しかかるや、一転して場内にはすすり泣きの声が…そして、上映終了後、観客の方々は満場の拍手でこの作品を受け止めて下さいました。
 その後試写会は、感動のお声を綴りながら、8月26日、9月1日の保育関係者の集会での試写会に引きつがれて行きました。
 又、通常行われる「マスコミ試写」に先立って、松竹試写室を使った「特別内覧試写会」は、昨日までに2回行われました。
この試写会は、映画製作を支えた「市民プロデューサー」の方々や、ご後援団体の方々、又これからの上映を支えて下さる方々をお招きしてのものでした。
 上映終了後は、目を真っ赤にしながら、交々に感動のお声を語るご参加者の言葉に、早々と映画上映の大成功も予感させる試写会となりました。
 そして、ここまでの試写会ご参加者は、何と1,500名にのぼったのでした。
 更に、「あの日のオルガン」試写会は、10月からの9回予定の「マスコミ試写会」、そして、その後に予定される出演者勢ぞろいの「完成披露試写会」に引きつがれ、明年2月の公開を目指して行くことになります。
 観ていただくことで、この作品は拡がっていく・・・こんな私達の確信は、異例な試写会の運びとなり、そしてそこから語られた感動のお声は、一歩一歩確実にこの作品を育て始めて来ているのかも知れません。
 “子どもの命と平和〟を願うお声を、ご覧いただいた方々の胸に刻みながら・・・。
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「あの日のオルガン」



by cinema-tohoku | 2018-09-12 10:43 | 映画 | Comments(0)