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   新しい年が始まりました

 あけましておめでとうございます。
 今日は1月8日、長野県松本市で朝を迎えました。
 朝の冷気が心地良く胸に入り、遠くに望む南アルプスは朝日を浴びて紅に染まり、松本駅の温度計は、氷点下9度を示していました。
 いささかの緊張感で本年初めての出張に発ったのは昨日のことでした。
 昨年準備を進めて来た「ぼくが生きてる、ふたつの世界」長野県上映が、何と県内19全市上映となり、その打合せもあり、3泊4日の初出張でした。
 長かった年末年始のお休み・・・子どもや孫たちが全員集合、にぎやかな時を過ごしました。
 若い時は子どもたちの先頭に立って動き回っていた私でしたが、流石に重ねた年齢がそのエネルギーを減殺して、あまり動き回らない長期休みでした。
 こんな調子で果たして仕事に又向かい合うことが出来るか・・・少しの不安を抱えながらの初出張でしたが、愛用のカバンを携えて電車に乗れば、いつの間にか身体と心はいつのも仕事モード。
 新たな年も駆け抜ける思いで仕事に向かい合っています。
 そんな本年、一本の新作の配給をお引き受けしました。
 「あの日のオルガン」で素晴らしい作品をつくり上げてくれた監督の平松恵美子さんが、プロデューサーと監督の二足の草鞋を履いて完成させた映画「蔵のある街」でした。
 平松さんの故郷は倉敷市です。
 「あの日のオルガン」の全国公開の折、私は平松さんに一つのお願いをしました。
 倉敷市上映にあたって、かつて友人や同級生たちにお声がけをして、上映成功の<応援団>をつくってくれないかと・・・。
 平松さんはこの願いを引き受けて下さり、倉敷上映は見事な成功をおさめたのでした。
 その折、応援団の皆さんとの懇親会の席で私は、次はこの倉敷を舞台に平松監督で一本の映画をつくっては・・・そんなお話をしたのでした。
 あれからずい分の時間が経って、私は忘れてしまっていたのでしたが、倉敷では同級生たちの手による製作運動が進められていました。
 映画製作にあたって、大きなハードルは製作資金の調達の課題です。
 しかしながら、夢の実現に向けた熱い心を持った彼らは、なんと製作費1億円を集め切って作品を完成に導いたのでした。
 そして平松さんから、劇場上映終了後の全国配給への熱い願いが私に伝えられていました。
 しかしながら、「荒野に希望の灯をともす」を抱えて、さらに「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の配給を決めた私たち、この上更なる新作はお引き受けしかねる・・・私はこの課題に向かい合うことを避けていたのでした。
 それでも平松さんからの熱いご要請は度重なり、試写会のシートに身を委ねたのでした。
 スクリーンに展開されるドラマはいかにも平松さんの作品、人に寄せる信頼と深い愛情に彩られていました。
 そして、映画がラストシーンにかかった時、スクリーンは私の涙でにじんでいたのでした。
 年明け早々、トランプによるベネズエラへの軍事侵攻、世界に「暴君」がはびこり、平和と民主主義の危機を危惧せざるを得ない今、「蔵のある街」は地域の中に人と人との心を通わせ合い、共に支え合いながら子どもたちの素晴らしい未来の実現を語る・・・そんな作品となって私の胸に熱い心を語ってくれたのでした。
 配給をお引き受けして私のカバンにこの映画はその位置を占めることになりました。
 差別と分断ではなく、信じ合い支え合う地域の未来を願って・・・私の仕事はまだその先に続いている様です。
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寒い!松本駅

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朝日に染まる北アルプス
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「蔵のある街」

by cinema-tohoku | 2026-01-23 09:39 | ご挨拶 | Comments(0)