桜の花は散り始め、ここ信濃路は春のバトンが渡った様にりんごの白い花が満開を迎えようとしていました。
昨日は、「ぼくが生きてる、ふたつの世界」長野市での試写会、そして今日は県南の塩尻市での試写会でした。
遠くには、まだ雪をかぶった北アルプスの連峰が・・・それでも里にはまぶしい春の陽が降り注ぎ、一斉に咲きだした花々は、その一ひら一ひらで春らんまんのよろこびを唄っていました。
聴覚障害者関係団体の方々に、長野県で「荒野に希望の灯をともす」を大成功に導いてくれた各地の「荒野」実行委員会の方々交えた県内初の試写会は、参加者の方々の胸に障害の有無を越えて、間違いなく大きな感動を語ることになってのでした。
世界に目をやるなら、戦火に追われた子どもたちの悲しい声が耳に届いています。
そしてここに登場したアメリカ第47代大統領トランプは、まるで“ならず者”のような言動で世界を混乱と不安に追い込み、この恫喝にまるで尻尾を振る様にして渡米した日本の経済再生担当大臣が、トランプからもらった<MAGA帽子>をかぶり、得意げに両手の親指を突き立てるポーズをとるに至っては・・・。
力のある者、金のある者だけが大手を振って闊歩して、社会的に弱い立場の人達が踏みつけられ、社会の隅に追いやられ、社会的格差が更に大きくなろうとしている現代社会に生まれたこの映画は、地域の中に人と人との心をつなぎ、共に支え合う社会実現を願ってとても大きな意義をはらんだ作品になっていることを実感させられたのでした。
出張が連日におよび、脳と体はクタクタになっているのですが・・・もうしばらくは頑張らなければ…!
そんな思いを胸に誓った春の信濃路でした。
by cinema-tohoku
| 2025-04-28 16:19
| 映画
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