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   一年間お世話になりました

 時の流れが速い!たちまちのうちに一年の幕が閉じようとしています。
 年をとるほど時の流れを早く感じる理由は、脳の情報量が少ないから、と言われています。
 「周りの世界が見慣れたものとなってくると脳が取り込む情報量は少なくて済み、時間が早く過ぎ去ってゆく様に感じられる」らしいのです。
 情報が多くなれば、それを理解するのにより多くの時間が必要で、そのためたくさんの新しい発見をする若い世代は、時間の流れが遅く感じられる、のだそうです。
 この世に生を授かってから76年・・・振り返って見るなら、大学卒業後映画の世界に身を投じてから54年が経っていました。
 若い頃は何も分からない映画の世界に飛び込んで、必死に仕事を覚え様としていました。
 そして1998年、長らくお世話になった共同映画から独立して、シネマとうほくを立ち上げ、これも必死の思いで新しい時代の映画運動創造のため努力を重ねて来ました。
 そんな全国に向けた映画運動が横につながって、2014年協同組合ジャパン・スローシネマ・ネットワークを結成、映画の製作上映を通した人の世の幸せをめざして仕事に向き合って来ました。
 その間、2011年東日本大震災・・・あの大惨禍に上映の道を阻まれた「エクレール お菓子放浪記」を全国行脚で何とか立て直し、長年の夢だった疎開保育園の史実を描いた「あの日のオルガン」をやっと完成させて、いよいよ本格的な上映を、と思った時私の前に立ちふさがったコロナ禍・・・神は度重なる厳しい試練を私に課して来たのでした。
 そんないくつもの山を乗り越えて気付けば人生の最終盤に差しかかっていました。
 今年一年、変らぬ情熱で全国を駆け回って来ましたが、やはりいささか守りの姿勢に陥っていたのかも知れません。
 年の瀬を迎えて、今年一年の時の流れの速さと向かい合った時、新たな時代への挑戦の志に曇りがなかったか、少しの反省も胸に感じていました。
 日本社会の現状と世界に目をやるなら、閉塞感を通り越してもはや危機的な状況にも思える今、私たちに課せられている課題は更に大きなものとなっていることも実感しています。
 今年一年、全国多くの方々のやさしさに支えられながら歩んで参りましたが、来たる年はもう一度原点に立ち返って新たな未来への挑戦に取り組んでいかなければ・・・。
 そんな思いを胸に抱く師走でした。
 来年もよろしくお願い申し上げます。
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by cinema-tohoku | 2024-12-24 17:11 | ご挨拶 | Comments(0)