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「荒野に希望の灯をともす」10万人を祝う会

 久しぶりに訪れた北の大地北海道は、すっかり秋の装いでした。山の木々は黄色に色づき、街を渡る風は涼しさを通り越して寒さを感じさせていました。
 それもその筈、暦は10月を迎えていたのでした。
 酷暑の夏、脇目も振らずに必死に各地を巡って、時の流れも忘れていたのかも知れません。
 それでもこの間「荒野に希望の灯をともす」は見事に上映の輪を拡げていて、全国の観客数は夢のような10万人を突破しました。
 以前、製作元の日本電波ニュース社のプロデューサーとお会いして、この作品の配給のご相談がほぼまとまった時彼女は、夢のような話だけど…と前置きして、全国の観客数がもしも10万人を超えたら、お祝いに回らないお寿司をご馳走したい・・・。
 そんな夢を語って下さいました。
 彼女はこの約束を忘れてはいませんでした。
 先日、お招きに甘えておいしいお寿司をご馳走になりました。
 これまで私たちは、たくさんの製作者から作品をお預りして配給業務にあたって来ました。
 それでも振り返って見るなら、上映大成功の感謝の食事会はこれが初めてだったのかも知れません。
 東京浜松町の小さな寿司屋で行われた2時間ほどの歓談の機会は、私の胸を熱くさせるのに充分なものでありました。
 まさに“気は心・・・”、ついつい私の口からは、次は20万人のお祝いを・・・こんな言葉さえこぼれたのでした。
 まるでマスコミジャックの様な自民党の総裁選挙が終り、選ばれた新総理大臣のメッキが早々にはがれかけ、国の未来に向けた漠たる不安感がまるで黒雲の様に広がる現代社会に、正義の旗を掲げて、命と平和を語る活動に生涯をかけた中村哲さんの足跡は更に大きな光を放っているのだと思います。
 今日は釧路での「荒野に希望の灯をともす」打ち合わせ会・・。
 北の地に命と平和の願いを響かせるために・・・雪虫の舞い始めた幣舞橋を渡って行って参ります…。
「荒野に希望の灯をともす」10万人を祝う会_a0335202_09555336.jpg
幣舞橋には佐藤忠良の彫刻が



by cinema-tohoku | 2024-10-09 09:57 | 映画 | Comments(0)