ウクライナに、そして世界に平和を!
4月9日、おだやかな春の陽ざしが降りそそぎ、桜もその花を咲かせ始めた仙台で、<ウクライナ支援上映会>は、その幕を開けました。
2月24日、突然国境を破ってウクライナに攻め入ったロシア軍の暴挙は、世界中にその悲惨さを伝えることになりました。 そしてこれに抗して、世界からそしてロシアでも、戦争に反対し、平和を願う運動がおこされたのでした。 これまで、映画の製作と配給を通して数々の平和を願う仕事を続けてきた私たちも、何らかの運動をおこさなければ…そんな思いが結晶して実現した上映会でした。 しかしながら事は急を要すること…上映を決意して、その上映日までは何と2週間…普段では考えられないスケジュールでしたが、新聞にこの上映会の記事が掲載されるや、その日の電話は朝から鳴り続け、多くの方々がこの上映会への賛同の思いを語って下さいました。 そして当日…。 50年ぶりにスクリーンによみがえった「ひまわり」は、変わらぬ感動で戦争の不条理さと悲惨さを語り、観客席には涙をぬぐうハンカチが…。 そして上映終了後は、ウクライナご出身のTさんが登壇、ていねいに、そして誠実にウクライナの素晴らしかった記憶と、今戦火にじゅうりんされている祖国の悲しさを、時には声も詰まらせながら語って下さいました。 会場は、平和への願いで一つになり、会場からTさんを送り出す大きな拍手は、彼女へ、そしてウクライナの人々への大きな連帯の表明でもあったのでした。 会場入口にかかげられた、ウクライナ支援を訴える募金箱には、次から次へと善意のお金が投じられ、全ての上映が終わった時その総額は、なんと42万余円を数えたのでした。 自己責任論が語られ、息苦しささえ感じられていた現代の日本社会に、それでも人が人を支え、平和を願う声が確実にあることを、この上映会は示してくれた様です。 遠くウクライナに、平和への願いを届けながら…。
涙をぬぐいながらウクライナ語るTさん
募金箱にはたくさんの支援が
by cinema-tohoku
| 2022-04-12 17:15
| 映画
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