JSN第8回定期総会
例年通りであれば、各社が一堂に会して行われていたのですが、このコロナ禍ではそれも叶わず、ZOOM総会と相成りました。
去年の総会は、これもコロナの影響で、理事会での代行となっていましたので、一般組合員とは2年ぶり…、不便なパソコン画面上での再会ではありましたが、久しぶりの懐かしいお顔を見ながら、2時間におよんだ総会は無事に終了したのでした。
それにしても、各社から語られるのは、あまりにも辛い現状…。
国の支援金と、わずかな行政の助成策を頼りに、支出もきりつめて耐えて来た2年の様子が、交々に語られました。
新型コロナウイルスの感染拡大が、大きな障害となって私たちの前に立ちはだかってから2年近い時が流れて行きました。
この間、私たちの社会には、数々の暗い影が投げ落とされ、いくつかの問題を抱えながらも歩みを続けてきた日本社会を一気に脆弱化させ、その問題点は社会的弱者を直撃しています。
自殺者の急増に胸が痛みます。
しかも、際立って増加したのが、女性と子ども達…。
非正規労働者の解雇や、自己責任論が語られる社会の息苦しさで道を失った女性が自らの命を絶ち、自らの未来に夢を描けなくなった子ども達が死を選択しています。
コロナ以降の社会が、さらに厳しい貧困と格差拡大の社会となることを危惧せざるを得ません。
しかしながら、国民の困難な状況に対して、きっと国民の命と暮らしを守る声が沸き起こるであろうことも、これまでの数々の歴史が語っていることでもあります。
こんな時に求められて来るのが、人の心に直接働きかけ、人間の尊厳や連帯を語る文化の力ではないでしょうか。
私たちはこれまで、人の幸せに寄り添いながら、映画の製作上映を、ご賛同の方々と手を携えた地域運動として展開し、数々の成果をその足跡として刻んで来ました。
コロナ以降の社会に、私たちがその役割を果たさなければならない時がきっと来る…。
そのためにも、今は耐えてこの時代を生き抜こう…。
そんな思いを語り合った第8回定期総会でした。
終了後の懇親会は、次回のお預けにして…。