新緑の信州路
眩しい程の春の光が新緑に踊る長野県を、久し振りに訪れました。
コロナ禍以前、「あの日のオルガン」は、長野県内に大きく拡がり始めていました。
作品の感動が口づてに伝わり、上映の担い手も多様な方々に拡がってもいました。
コロナ禍以前で最後に訪れたのが千曲市だったことを、思い出しています。
昨年2月、千曲市で長年にわたって、子どもたちへの素晴らしい文化を伝える活動を続けて来た、<更埴子ども劇場>をお訪ねし、「あの日のオルガン」のご提案をしました。
この時は、安倍内閣が突然の全国一斉の学校休校の施策を発表した時。
コロナ禍とはまるで無縁のような信州の自然豊かな町で、子ども劇場の方は、私の語るこの作品の願いを、しっかりと受け止めて下さいました。
そして、真っ青に晴れ上がった空を見上げながら、屋代駅への帰路をたどったことを、今でもありありと記憶しています。
しかしながら、その後の暗転は、長野県での全ての上映を中止に追いやったのでした。
そして、あれから1年余…。
時々にお電話を下さり、上映の実現を諦めずに繋げて下さっていた地がありました。
塩尻市と松本市…。
この2市から、〝上映を決意して会場を予約した…。″
こんな嬉しいお電話があり、このご相談で1年ぶりに、信州に足を運びました。
お会いした塩尻と松本の方々は、無事の再会を喜んで下さり、7月31日塩尻市、8月1日松本市での上映を決定して下さいました。
コロナ禍以降では、シネマとうほく初となる、スローシネマ上映会の実現!
萌えあがるような新緑の木々に包まれながら、胸に一筋の光も感じて、東京へ向かう<特急あずさ>に身をゆだねたのでした。
春と共に、動きを始めなければ…。
by cinema-tohoku
| 2021-04-27 09:57
| 映画
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