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       一年お世話になりました

 コロナ禍で振り回されたような一年も、あと数日でその幕を閉じようとしています。
 振り返って…大変な一年でした…そして、辛い一年でした・・・。
 よくぞここまでたどり着いて来たものだとも思っています。
 社会に目をやって見るなら、日本社会の脆弱性があらわになった一年でもありました。
 日本の政治が一貫して進めて来た新自由主義の問題点は、社会の各所に顕在化し始めていました。
 格差と貧困の拡大、非正規労働者の増大、そして社会全体をおおう重苦しい空気…。
 こんな問題点が、コロナ禍で更に明らかにあぶり出されて来た様にも思えるのです。
 自殺者を巡るつらい数字が発表されています。
 これまでも日本は、世界の先進国の中でも際立って自殺率が高く、特に若い世代での死因のトップが自殺となっているのはG7中日本のみ…。
 バブルの崩壊と引き続く不況の中で、日本の自殺者数は高止まりをしながら3万人を記録していました。
 この深刻な状況を前に、何とか改善を図るべく、行政や民間の方々のご努力もあって2万人台に減少していましたが、この状況を一気に悪化させたのは、コロナ禍…と言うよりもコロナ感染拡大があぶり出した日本社会の脆弱さだったのかも知れないのです。
 10月1ヶ月の自殺者数が、コロナ発生以降日本でのコロナ故の総死者数を上回った・・・そして女性の自殺者が急増している…。
 胸が痛みます。
 「美しい日本」「一億総活躍」「女性活躍社会」・・・一見耳あたりの良いスローガンに彩られた政治の実態は、膨大な非正規労働者の拡大であり、その非正規労働者はコロナで困難になった会社維持の安全弁として使い捨てられたのです。
 更には「同調圧力」とも言われる社会の重苦しさと「自己責任論」が、人を社会の中に孤立させ、行き場を失った方を自殺に追いやってしまったのだと思えるのです。
 「自助」ではなく、まさに「公助」の手こそが求められているのです。
 人が精いっぱいに生きて、その未来に希望を語ることの出来る…。
 そんな新年を心から願いながら…。

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by cinema-tohoku | 2020-12-28 13:31 | ご挨拶 | Comments(0)