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          ありがとうございます・3

 突然の「コロナ禍」に見舞われてから3ヶ月、<JSN支援運動>が呼びかけられてから、2ヶ月を数えようとしていました。
 この間、コロナの影響は、日毎にその深刻の度合いを増し、社会のそこここに暗い影を投げ落とし始めています。
 いつもながら、感じさせられていることです。
 本来は、真っ先に政治が守らなければならない筈の、弱い立場の人々から先に、困難な状況に追い込まれている現状…。
 暗澹たる思いにさせられていました。
 そんな中で呼びかけられた<JSN支援運動>は、有難いことにその輪を大きく拡げていました。
 三ヶ月前、「コロナ禍」と向かい合って、そのただならない姿に、私はかってない程の困難を予想しました。
 そして、私たちが今、なさなければならないことは何?と思った時、「人」とのつながりを決して切ってはいけないと思ったのでした。
 「人」に支えられながら歩んできた私たち。
 私たちだけの手に余る困難に見舞われた時、その状況をを率直に周りの方々に訴えて、可能な分で支えても頂きながら、共に乗り越えていくことが求められている、と思ったのでした。
 そして、立ち上げて頂いたのが、この度の支援運動でございました。
 この運動に当たって私は、目標を300口に設定しておりました。
 あたたかなご支援が、次から次へと寄せられて来ました。
 そして、ご支援の輪は当初の予想を大きく超えて、今日現在で何と1260口にまでなったのでした。
 そこに添えられたメッセージは、私の胸を熱くさせ、かってなかった困難と向かい合った私たちを支えてくれたのでした。
 寄せられたメッセージに一つに、こんな危惧が語られていました。
 〝コロナが終息した際、上映・興行の現場が再起不能の焼け野原になっていた、という事態はなんとしても回避しなければなりません。″(仙台市・男性)
 映画の世界では、残念ながら欧州各国と異なり、製作現場、中小の配給社、そして映画館、そのいずれもが国の支援を受けられず、大変な困難に直面しています。
 生活が出来ずに、心ならずも映画の世界から身を引かざろう得なくなった制作スタッフ、事業が行き詰まり、廃業や倒産の危機に追い込まれている配給会社も数多く語られています。
 コロナ終息後の日本映画界が、大手の企業のみが生き残って、文化としての「多様性」を失ってしまうことのないように、先を見つめた視点と、ともかくもこの苦境を乗り越える努力が求められています。
 寄せられたご支援を頼りに…耐えて…。
 数々のご支援に心からの感謝です、〝ありがとうございます″。
          ありがとうございます・3_a0335202_10164004.jpg

by cinema-tohoku | 2020-05-25 10:17 | JSNの動き | Comments(0)