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        台風19号・・・

 台風19号は、全国各地に甚大な被害の傷跡を残していきました。
 私の家のある宮城県では、阿武隈川、吉田川が…そして、「じんじん」の折に何度も通って心を癒された千曲川が…沢山の川が、その堤防を決壊、テレビから報じられる映像に胸を痛くしていました。
 文明が進んでも、自然の大きな力には到底立ち向かうことは出来ないことを実感させられましたし、私たちは自然の前には、もっと謙虚であるべきでは…そんな思いにもさせられました。
 寒い冬の季節に向かうこれからの被災地の方々の生活を思った時、強い同情の念を禁じ得ないのです。
 そんな思いに沈んでいた時、信じがたい報道に触れ怒りにかられました。
 東京台東区の避難所に、救いの手を求めてきた路上生活者の方々の収容を断り、更に加えて、その入り口から排除をしたと…。
 信じ難い、信じ難い、人の心を持った行いとは到底思えないこの行いに、暗澹たる思いにさせられたのでした。
 理屈は台東区民であるか否か、判別がつかない・・とのこと。それなれば、旅行中の外国人(欧米人)が救いを求めてきた時も、台東区民ではない…と収用を断るのか…。
 明らかに人を、そのよって立つ立場によって差別をし、ひいてはその命までも、その差別のはかりにかけて仕分けをしたのです。
 自己責任を声高に叫びながら、社会的格差を拡大させて来た…その行きつくところを見た思いでした。
 被災地の悲惨な状況をあたかも深刻な表情で報道したその同じアナウンサーが、次の瞬間には、まるでそのお面を取ったかの如く、満面の笑顔でラグビーの日本勝利を絶叫する…。
 こんな日本ではなかった筈なのに…。
 いや、それだからこそ〝子どもの命と平和〟を語る映画を、あきらめずに届けなければ…。
 そんな思いで自らをなぐさめた私でありました。
        台風19号・・・_a0335202_17191817.png
気象庁 天気図




by cinema-tohoku | 2019-10-17 17:10 | その他 | Comments(0)