ロケハン
映画「君の笑顔に会いたくて」製作準備に追われていました。
映画の製作は、その完成にたどり着くまでに、いくつもの段階がありますが、その一つに、ロケーションハンティングの作業があります。
シナリオが完成しますと、各シーン毎に、撮影場所を決めなければなりません。
監督の描く情景のイメージを受けて、それぞれのシーンに撮影場所を当てはめていく作業がロケーションハンティング、通称ロケハンと呼ばれる作業です。
幸い「君の笑顔に会いたくて」では、メインの撮影地となる宮城県名取市、岩沼市の市民の方々がロケハンに乗り出して下さり、いくつかの候補地を挙げて検討に入っていました。
その中で問題となったのが、この映画のラストシーンで、とても大切なシーンの設定の件でした。
心ならずも犯罪を犯した少年が刑期を終え、新たな出発を主人公に誓うラストシーンは、この二人を祝福する様に満開の桜の下で‥…となっているのです。
クランクインが4月半ばに決まりましたが、この頃にはおそらく名取、岩沼周辺の桜は散っている可能性が大、気まぐれな桜の開花に対応できる別途の撮影地が必要となったのでした。
ここに登場したのが宮城県川崎町でした。
川崎町は、宮城県の西部、蔵王山麓に拡がる地で、平野部よりは遅い桜となることが予想される地でした。
又、この川崎町は原作者大沼さんのご出身地でもあり、更に川崎町の町長さんは県内でも屈指の映画好き・・・・これまでもシネマとうほくの作品も町内での上映にお取り上げていただいて来た熱い心をお持ちの方でした。
早速町長さんをお訪ねして、ご相談したところ、私の願いをご快諾いただき、先日のロケハンには、何と町長さん自らご案内役を買っていただいたのでした。
半日をかけて町内の桜のスポットをご案内いただき、ロケハン終了後は、おいしおそばまでごちそうになり、ロケハンは無事終了したのでした。
感動的なシーンとなるだろうこの映画のラストシーンには、川崎町の見事な桜がまさに花を添えてくれるものと思います。
お楽しみに‥‥。

川崎町長さんとお蕎麦屋さんで