「ちえりとチェリー」発進します
以前のブログでもご紹介しておりました、人形アニメーション「ちえりとチェリー」が、被災地の復興と子どもたちの健やかな心の成長を願ってその上映の準備をスタートさせました。
本年3月、宮城県石巻市で全国初めてとなる被災地からの発信上映を開催、それ以降全国上映実現への努力を重ねて参りましたが、石巻上映以降、この作品の上映の意義を更に大きく語ることになった悲しい事件が起きていました。
岩手県矢巾町では、中学2年の少年が不当な“いじめ”によって、たった13年にしかならないあまりに短かった命を自ら絶ちました。
そしてもう一件は、この事件を追うようにして明らかになった仙台での、これも“いじめ”に起因する中学生の自殺でした。
私たちが地域社会と国の未来を見つめた時、そこには当然のように未来へのバトンを受け継ぐべき子どもたちの成長が前提となっています。
そんな子どもたちの未来が閉ざされた時、それは国の未来そのものの危機であるのではないでしょうか。
今の時代に生きる私たち大人は、こんな子どもたちの心からの叫びを受け止めて、真剣にこの問題と向き合わなければならないところに来ているのではないかと思えるのです。
“子どもたちの心に命の輝きを取り戻すために・・・”
そして今、そんな願いを込めた「ちえりとチェリー」はこの世に生を授かり、全国に向けて上映を発信させようとしているのです。
全国公開に向けた第一歩は、岩手、宮城、福島の被災3県からおこしてゆくことになりました。
被災地の復興と子どもたちの心の成長を願った私たちの上映企画は被災3県に輪となって拡がり、上映成功に向けた「上映運動」はスタートをきったのでした。
あの日から5年を迎える明年春、こんな願いは全国に向けて誇り高く発進することになります。