JSN
「スローシネマ」のページでも語りました。
いつの間にか日本映画は大きなひずみを抱えることになってしまった様です。
映画館は大都市のみに偏在し、巨大な宣伝費を投入したひと握りの作品のみがスクリーンを独占する…。
本来映画をとはもっと人間臭いものであると思うのですし、丁寧に時間も掛けながら観客と一緒に育てるものでもあると思うのです。
そして何よりも「多様な」ものであるべきだとも思うのです。
そんな私たちの願いが結晶したのが協同組合ジャパン・スローシネマ・ネットワーク(JSN)だったのです。
より良き映画製作を願う製作者と手を結び、又映画の上映を通した「地域コミュニティの再生」や「子供たちの心の健やかな成長」を願う地域住民と手を携え、一本の映画の全国上映を「心をつなぐ地域運動」として展開しようとする願いを込めてJSNは昨年9月発足しました。
この旗のもとに結集したのが、全国12の配給社でした。
その一つ一つが日本映画と国の未来に熱い志を持つ同士でありました。
私たちが掲げた願いと比べるなら、その姿はまるでドン・キホーテの如きものに映るのかも知れません。
それでも、人の世の幸せを願う私たちの歩みは前に前にその歩みを進めるのです。
