ゆきうさぎ
「じんじん」ご覧の方はおわかりかと思います。
ラストシーンの前に剣淵町での「創作絵本コンクール」の発表会があり、最終選考に残ったいくつかの創作絵本が舞台で読み上げられるシーンがありました。
その絵本の一つに「ゆきうさぎ」がありましたが、この絵本の作者Oさんと昨夜埼玉県入間市でお会いすることになりました。
埼玉県の「じんじん」は見事な上映を全県に展開していました。
県内のトップ上映を引き受けた滑川町では、熱いお心をお持ちの町長さんを先頭にご賛同の団体が実行委員会をつくり、トータルで2400名に登る素晴らしい上映で県内上映のスタートを飾って下さいました。
それ以降も上映運動の輪は県内におおくきつながり、ここまでに「ご当地」北海道を除くなら、全国トップの観客数を重ねていましたが、そんな流れの中で、実現したこの度の入間市試写会でございました。
試写会には市長さんをはじめ、上映の趣旨にご賛同いただいた30名程の市民の方々がご参加になられスクリーンに見入っていました。
ラスト近くになって会場に入った私の目に、ハンカチでさかんに流れる涙をぬぐう女性の姿が飛び込みました。
上映終了後ご紹介いただいた「ゆきうさぎ」の作家Oさんがまさにそのお方だったのでした。
てっきり今日が初めての「じんじん」との巡り合いかと思ったら、何と東京新宿での劇場公開の時から、既に何度にもわたってご覧いただいていたとのこと、「観る度に涙が流れて…」お優しいお姿のOさんはこんなことを私に語って下さいました。
ほんの短い間の巡り合いではございましたが、絵本作りに熱い思いを語るOさんの言葉一つ一つに、いつの間にか連日の旅に疲れた我が身を癒された、そんな思いにさせられた出会いでした。
人の心を感動させる「じんじん」は、こんなやさしい沢山の人の手に織り成されて世に出たことを実感した入間市の一夜でした。

