人形アニメーション
「ちえりとチェリー」や「チェブラーシカ」は人形アニメーションの手法によるアニメーション映画です。
ここで人形アニメーションについて…。
全ての映画は一秒間に24のコマがスクリーンに映し出されています。
実写作品は、動いている対象物を撮影カメラでシャッターを落としながら一秒間を24のコマに分けて撮影し、これを映写機でスクリーンに映します。
2Dアニメ(以前はセルアニメともいいました)は、描き上げた動画を一コマずつ撮影し、スクリーンに一秒に24コマ映し出し動きを伝えます。
そして人形アニメの制作は、先ず人形づくりからこの作業は始まるのです。
これは、実に精巧な人形で、関節には金属製の骨格が入っていて、その全てが手で動かせるようになっています。
そして、その人形を手作業で少しずつ、まさに少しずつ動かしながらカメラでコマ撮りしていくのです。
そして完成した作品は、2Dアニメにはない人の手のぬくもりが伝わる不思議な世界を語ってくれるのです。
あまりに手間と時間が(しかるにお金も)かかる長編人形アニメの製作は、サンリオが製作し、1979年に公開された「クルミ割り人形」以来ではなかったと記憶しています。
「ちえりとチェリー」は、日本では久しぶりに制作された長編人形アニメーション映画だったのです。
被災地を支えようとする、たくさんの心優しい手に包まれながら…。