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2016年4月15・16日 河北新報

 414日夜、熊本県中央部を突然の震度7の揺れが襲いました。

 それ以降、地震は沈静化するどころか更に広域に拡大して、被害は甚大なものとなろうとしています。

 家屋が倒壊して、避難所での生活を余儀なくされた多くの方々の映像に、5年前の東北の姿を重ね、居てもたってもいられない思いにされているのは私だけではないと思うのです。

 自然の災害によって突然に訪れた受け入れがたい現状・・・それでも怒りの持って行き場もなく、今日一日の命をつなぐことだけに必死な被災地の方々に心からのご無事を祈る思いです。

 熊本市には、私たちの協同組合ジャパン・スローシネマ・ネットワークの加盟社のひとつ熊本映画センターがありました。

 震災直後のメールで当面のご無事は確認していましたが、その後の連続する揺れで果たして・・・。

 私たちシネマとうほくも5年前に経験しました。

 これまで私たちが展開して来た「東北での上映運動」は、あの日以降たちまちのうちに消えてなくなり、これと共に体力のない私たちの会社も経営的に「困難な状況に追いやられたことを・・・。

 これから熊本映画センターがたどるであろう道にもさぞかし多くの困難が立ちふさがることも心配せざるを得ないのです。

 こんな南の地から伝えられる「不幸」に、全国からこれを支えようとする声も大きく響き始めています。

 願わくは、こんなお声が揺れがおさまり、報道が落ち着いた後も継続して語られることを・・・。

 時間の経過がいかに残酷なものであるかを痛感している東北の私たちですから・・・。

 ともかく、一日も早い沈静化を・・・そして、被災地の方々が一日も早く、かつての日常を取り戻せることを・・・。


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 以前のブログでも触れました。

 昨年春、私たちシネマとうほくが思いを込めて製作した長編アニメーション「アテルイ」で、アテルイの盟友モレ役を見事に演じていただいた平野さんからお申し出がございました。


 ご自身が講師をされている大阪芸術大学声優科コースの卒業製作作品として、このアニメのシナリオをもとに朗読劇を製作したいと・・・。

 そして一年におよぶ製作が終了、先日その発表会がございました。

 平野さんからお招きを受けて参加のご返事を差し上げておりましたが、急に仕事の調整がつかなくなり、参加できないでおりましたところ、平野さんから全編のDVDが送られて来ました。

 拝見させていただき、正直感動致しました。

 何せ、演じているのは皆、大学を巣立とうとする20代前半の若者たち。

 役柄の設定上、いささかの無理を感じるところもございましたが、観ているうちにいつの間にかドラマの中に引き込まれ、ラストシーンに差し掛かるころには思わず涙・・・。

 私の胸にさわやかな感動を語って朗読劇はエンドを迎えたのでした。

 遡ること約1200年前、故郷の誇りと平和を願ってヤマトの大軍に立ち向かったアテルイと勇者たちの熱い思いは、若者たちの手で現代に見事に蘇ったのでした。

 時代の閉塞感が語られ、力の強いそして富めるものが、社会的な弱者を押しのけるかの如き現代社会・・・。

 そんな時代の中に今生きている若者たちは、この一連の製作と公演を通して何を学んだのでしょうか・・・。

 さわやかな感動と共に、彼ら彼女らのこれからの行く手の幸せを祈った一日でした。

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アテルイの盟友モレ



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 私たちが人を評価しようとするとき、いくつかの指標を持ち出し、それに照らしてその評価を下しています。

 知性や情熱であったり、指導力や資力さえもがその評価の指標に使われています。

 改めて振り返ってみて、まこと不思議な人としての力を持った方と一本の映画の仕事を共にしていることに気づかされたのでした。

 フロンティアワークスのO氏・・・今私たちが全国展開に取り組んでいる「ちえりとチェリー」のプロデューサーがその人です。

 Oさんと初めてお会いしたのは2年前に遡ります。

 「ちえりとチェリー」の全国配給のご要請を携えて彼は、フロンティアワークスの社長と一緒に私の前に現れました。

 その時の素直な印象は“ちょっとオタクっぽい、そしていささか頼りなさそうなお方・・・”失礼ながらこんな第一印象を持ったことを覚えています。

 しかしながらそんな印象は、ご一緒の仕事が始まるや一変、これはなかなかの方でいらっしゃること気づかされたのでした。

 ふっくらとした頬に優しそうな笑みをうかべ、細い目を更に細くして彼は私の前に立ちます。

語られる言葉はあくまでもおだやかで、決して一方的に自説を主張せず、相手の話を注意深く聞いているのです。

 そして、Oさんと向かい合っているうちに妙に心がおだやかになり、いつの間にか彼の考えに寄り添ってしまっている自分に気づかされるのです。

 今までお会いしたこのことない、まことに不思議な人としてのお力を持った・・・Oさんの本当の姿はこんな方だったのです。

 そして私がOさんについてのこんな評価をする時の指標として、これも気づかされたのが「誠実さ」と「ねばり」だったのでした。

一見地味な、それでも人としての確かな力となり得るこの二つの特性を今後、自らにも課してみたいと思っています。


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Oさんはチェブラーシカに似ている…かも


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