2017年 09月 04日 ( 1 )

 東北の冷害を語る「やませ」が吹き、何と36日にのぼった連続降雨に、ともすれば暗い思いが語られていた東北に、待ち望んだ夏の訪れを告げるような、素晴らしい「母」の上映会が被災地石巻で行われました。

 石巻での上映活動が始まったのは、まだ冬の寒さの残る3月のことでした。

 この作品の上映を通して、平和と民主主義のこころを市民に語ろうとした人の輪は一歩一歩市内に拡がり、迎えた本上映会は、連日の降雨も朝方にはきれいに晴れあがり、数多くの市民が会場に足を運んで下さいました。

 石巻上映は、震災以降のいくつかのハンディを乗り越えての上映会でした。

 その一つは会場問題・・・。

 あの日おしよせた波の壁は市内中心部を破壊つくし、それ以降は、市中心部には上映が出来る会場がなくなり、どこで上映をするのか、実行委員会では幾度かにわたって議論を重ねました。

 そして、その結果、心を込めて話せば、きっと市民は理解してくれることを信じて、市中心部からは相当に離れた、合併前の隣町、旧河北町にある会場での開催を決めたのでした。

 そして、もう一点、準備段階での不安要因となったのが有料催事となるこの上映会への不安でした。

 2011311日、あの日の大惨禍以降全国からのご支援の手は多くの被災者を励ましました。

 そのご支援の一環に、映画上映やコンサート等文化催事を通したご支援も数多くございました。

 そして、その支援催事は勿論のこと無料でした。

 この心やさしきご支援は多くの被災者を励まし、前進への力となりましたが、一面、文化催事は全て無料で行われる・・・こんな思いもごく当然のこととして受け止める心を市内につくることにもなっていたのでした。

 あの日から既に6年の時間が流れながら、このことはその後の市内での有料催事の実現に影ともなっていたのでした。

こんな いくつかの困難も抱えながらの石巻上映1回目・・・何と会場は満席をこえて超満員、残念ながらご入場できず払い戻しもせざるを得ない状況となったのでした。

この見事な大成功上映会は、平和と民主主義のこころを石巻市民の心に刻んだだけでなく、震災からの復興、そして自立のこころをも熱く語ってくれた様でした。

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超満員の石巻「母」会場



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by cinema-tohoku | 2017-09-04 14:07 | 映画 | Comments(0)