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初山監督

 「君の笑顔に会いたくて」の製作準備が進んでいました。

 この作品で監督をつとめることになるのが初山恭洋さんです。

初山さんは北海道にお生まれになり、映像の世界を志し、テレビ・映画界の重鎮深町幸男監督に師事、その後多くのドラマや映画にその演出の腕を磨いて来られた方です。

 私は、2008年に公開となった、映画「那須少年記」の配給で初めてご一緒することになりました。

 風に吹かれれば倒れてしまいそうな細いお体ながら、メガネの奥の瞳に熱い力をたたえて初山さんは私の前に現れました。

 お話をして、その誠実さに心地良い思いにさせられたものでしたが、作品の演出にあたっても彼は、誠実な姿勢で、これにあたったのでした。

 「那須少年記」は、戦後まだ間もない頃の栃木県那須地方を舞台に、大きな、そして美しい自然に育まれながら、その未来に向けて傷つきながらも成長する少年たちの姿を描いた作品でした。

 当然ながら、この作品には多くの少年、少女が出演していました。

 その役を演じたのは、今やすっかり中堅俳優として大活躍の太賀や、まだデビュー間もなかったAKB48の前田敦子など・・・。

 初山さんは、こんな少年、少女たちの実際の心の成長をもねらって、皆で那須に合宿生活、そして撮影にあたっては「順撮り」の手法でこれにあたっていたのでした。

 映画の撮影は普通のケースでは、シナリオの各シーンを順番に撮るのではなく、設定された情景のシーンをそれぞれに全て撮って、後で編集でつないで完成となります。

 その方が、同じ場所に何度も足を運ぶ必要もなく、製作費の節約が計られるからなのです。

しかしながら初山さんは、合宿の期間中に成長するであろう子どもたちの心を信じて、映画ではまれな「順撮り」でこの撮影に望んだのでした。

 彼のねらいは見事に映像化され、担任の先生を守るため、子どもたちが立ち上がったラストシーンでは、彼らは見事な「感動的な演技」でこれに応えてくれたのでした。

 そして、それからずい分の時間が経って又、初山さんとご一緒することになったのです。

 私たちも製作の一翼を担う、そしてここ宮城から発信する心やさしき企画で・・・。

 きっと彼は、その持ち前の誠実さで、私たちの期待に見事に応えてくれることでしょう。


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那須少年記


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by cinema-tohoku | 2016-12-15 17:18 | 映画 | Comments(0)