学習療法
「僕がジョンと呼ばれるまで」の中心的なテーマとなっている「学習療法」を巡る「2015年度実践モデル施設のつどい」が、東京品川にある公文東京事務所で開かれたのは、前日の春の嵐も一段落した4月21日のことでした。
以前のブログでも書きましたが、公文は東北大学の川島先生と共同して「脳トレ」を通して認知症の改善や予防にあてようと「学習療法」を開発し、この啓発に努めて来ました。
そしてその足跡は10年を数えることとなり、ここに至るまでに全国で「学習療法」を導入している施設は1600余になり、「学習療法」を通して認知症の予防を計ろうとする「脳の健康教室」を展開の自治体は240を数えるまでに発展して来ました。
その足跡を11年目を迎え更に発展させようと、全国の導入施設から選ばれた120の「実践モデル施設」に向け、全国8ヶ所で開催しているつどいの、昨日は東京・関東地区のつどいでした。
昨日のつどいには7都県から30名をこえる方々が集まり、5時間にわたった熱い学習会となりました。
厚労省の発表では10年後には認知症の方は700万人を数えることになるとのこと。
そして更に、この方々を支えるご家族、地域の方々を数えるなら、3000人にものぼる方々が認知症介護にあたらなければならなくなる…まさに人ごとではすまされない状況が展開しているのです。
今日の研修会も通して、認知症の方々を地域社会全体で支えてゆくネットワークと心もつくってゆかなくては…。
そんな参加者の熱い思いに包まれたつどいとなりました。
それにしてもご参加の方々のエネルギーに圧倒された一日でした。
こんなやさしきお心を持った方々のお力で日本の高齢化社会は支えられていたのだと思いましたし、又、こんな輪がもっと大きく拡がれば素晴らしい国の未来さえも…、そんなことを予感させられた昨日のつどいでありました。